名曲解説:アルベニスのアストゥリアス(伝説曲)

名曲解説:アルベニスのアストゥリアス(伝説曲)

ニャンチーニ教授

クラシックの名曲解説…
今回はイサーク・アルベニスアストゥリアス(伝説曲)を紹介します!

クラーニャ

楽曲データ
曲名スペイン組曲第1集 第5曲『アストゥリアス(伝説曲)』
作曲者イサーク・アルベニス
作曲年1896年
演奏時間約5分
演奏難易度A
ジャンルピアノ曲

ニャンチーニ教授による解説

ニャンチーニ教授

アルベニスアストゥリアス(伝説曲)がどんな曲か、簡単に解説していくぞ

もとは別の曲だったピアノ曲

ニャンチーニ教授

アストゥリアス(伝説曲)は、アルベニスの死後に出版されたスペイン組曲第1集の第5曲にあてられたピアノ曲じゃ。

もとになった曲は、アルベニスが30代の時に作曲したピアノ曲集スペインの歌の第1曲『前奏曲』で、アルベニスの死後に出版社によってスペイン組曲第1集に転用されたぞ

もとの曲名で呼べばいいのに、転用後の名前で呼ぶのはなぜだろう?

クラーニャ

ニャンチーニ教授

なぜだろうな?名前がカッコイイからじゃないかのう

アストゥリアスはスペイン北部の地方名

ニャンチーニ教授

アストゥリアススペイン北部の自治州じゃ。山や森林、谷間や牧草地に恵まれた風光明媚な場所じゃぞ。8世紀にイベリア半島の大半がイスラム勢力に占領されたとき、占領を免れた土地でもあるな


わー、すごいキレイですね!

クラーニャ

タイトルと曲の内容に関連性は無し

ニャンチーニ教授

題名の由来だけ聞くと、この曲はアストゥリアス地方の民族音楽をモチーフにしているようにみえるが、実際のところはまったく関係がないのじゃ。出版社の怠慢じゃな
せめてタイトルと曲の内容が一致する曲を転用すればよかったのに…

クラーニャ

本当のテーマはアンダルシア

ニャンチーニ教授

アルベニスの伝記を執筆した作家ウォルター・アーロン・クラークは、この曲を「純粋なアンダルシアのフラメンコ」と表現しておる。

実際この曲にはギターテクニックの模倣(もほう)や、マラゲーニャ(アンダルシア州マラガ発祥のフラメンコ)など、フラメンコを想起するものがたくさん使われておるぞ

アンダルシアスペイン南部ですよね。北部のアストゥリアスと真逆の場所じゃないですか

クラーニャ

ギター編曲版が有名に

ニャンチーニ教授

もともとはピアノ曲だったアストゥリアスじゃが、現在ではギター編曲された物のほうが有名になっておる。そもそもギター曲をピアノで表現したような作品じゃからな、ギターで演奏しても違和感があまりないのう。

一番有名なものはスペインのギタリスト、アンドレス・セゴビアの編曲版じゃ。他にもフランシスコ・タレガが編曲版を残しておるぞ

Ana Vidovic plays Asturias by Isaac Albéniz

アルベニスの有名な曲は、ほとんどがギター編曲されてますよね

クラーニャ