名曲解説:ドビュッシーの《月の光》

このページではドビュッシーの『月の光』を解説していきます!

クラーニャ

『月の光』について学ぼう!

ピアノ曲『月の光』はクロード・ドビュッシーが28歳ごろに作曲したベルガマスク組曲の第3曲です。ドビュッシーの作品の中で最も有名で、ドビュッシーの代表作といえばこの曲の名前があがることが多いです。

ニャンチーニ教授

ドビュッシーといえば『月の光』といえるほど有名な曲じゃな

ドビュッシーは10代後半から20代前半のころ、バニエ夫人(マリー=ブランシュ・バニエ)と不倫関係にありました。ドビュッシーはこの人妻にご執心で、彼女にいくつもの歌曲を贈っています。ドビュッシーは20歳前後で40曲以上の歌曲を作曲したが、その半数以上がバニエ夫人に贈られました。その中には有名な『亜麻色の髪の乙女』の原型になった歌曲も含まれています。

そしてバニエ夫人に贈られた歌曲の中に『月の光』の原型になった歌がありました。この歌の詩はフランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの詩「艶なる宴」から取られたもので、この詩には楽しいこと、悲しいこと、という相反するものが一体となった、あいまいな世界が描かれていました。

ジャック=エミール・ブランシュ作のバニエ夫人の肖像

ジャック=エミール・ブランシュ作のバニエ夫人の肖像

君の心の風景は独創的な絵のようだ
魅惑の仮装行列が行進し
縦笛を吹き踊る人が描かれているが
仮面の下には悲しそうな表情がある

短調の調べに乗せて
愛や命を歌っているが
幸福そうな顔には見えない
歌声は月の光に溶け込むばかりだ

静かな月の光は悲しくも美しい
小鳥たちは木の枝に夢み
噴水は恍惚にむせび泣く
大理石の像の中の繊細な水のほとばしり

「艶なる宴」より《月の光》- ポール・ヴェルレーヌ

[voice icon=”https://nyancini.com/wp-content/uploads/2017/05/Clanya5.jpg” name=”クラーニャ” type=”l”] 一見すると楽しそうだけど、実は悲しいのかな?[/say]

歌曲『月の光』から8年後、ドビュッシーは言葉を使わずに「月の光」の詩の世界を表現することを試みます。そして出来上がったのがベルガマスク組曲第3曲『月の光』なのでした。

[voice icon=”https://nyancini.com/wp-content/uploads/2017/03/nyancini.jpg” name=”ニャンチーニ教授” type=”l”] こうして名曲ができあがったのじゃ[/say]