名曲解説:パッヘルベルのカノン(カノン ニ長調)

ニャンチーニ教授

このページでは『パッヘルベルのカノン』を解説していくぞ

『パッヘルベルのカノン』について学ぼう!

Pachelbel Canon in D Major – the original and best version

『パッヘルベルのカノン(カノン ニ長調)』はヨハン・パッヘルベルが1680年(27歳)ごろに作曲した室内楽曲です。バロック時代に作曲され、作曲から300年以上たった今も多くの人に愛され、現代のヒット曲にも大きな影響を与えている名曲です。

『パッヘルベルのカノン』が長い間愛され続け、現代の音楽にも多大な影響を与えたことには理由があります。それがこの曲に使われている「カノン進行(カノンコード)」と呼ばれるコード進行です。(大逆循環と呼ばれることもあります)

カノン進行とは、伴奏が冒頭の8つの音を延々と繰り返す技法。言葉ではわかりづらいと思いますので、『パッヘルベルのカノン』の楽譜で解説します。

パッヘルベルのカノンの楽譜

『パッヘルベルのカノン』の最初の部分

楽譜の一番下、Bassのパートが同じ音を延々繰り返しているのがわかると思います。

重要な部分だけ切り出したのがこちら。

拡大したカノン進行

拡大したカノン進行

ハ長調に直すと「ドソラミファドファソ」。このコード進行は現代のヒット曲にも多く使われています。サビ部分だけに使われている曲もあれば、曲全体に使われている場合もあります。

カノン進行30曲メドレー

紹介した動画はカノン進行が使われている曲をメドレー形式で紹介したものです。いろいろなヒット曲にカノン進行が使われていることがわかると思います。

カノン進行のおかげで、聞きやすい曲になっていたんですね

クラーニャ

ニャンチーニ教授

ヒット曲を生み出す鉄板のコード進行じゃな。このコード進行を生んだ『パッヘルベルのカノン』は世紀の大発明だったのじゃ

ここまでの説明で『パッヘルベルのカノン』のカノンとは、カノン進行ことを言っているのかと勘違いしてしまいそうですが実は違います。

カノン進行はいうならば「(パッヘルベルの)カノン(に使われているコード)進行」です。カノンの本来の意味、いわゆるカノン様式は、異なるパートが同じメロディーをずらして演奏していく演奏形式のことを指しています。

パッヘルベルのカノンの楽譜

『パッヘルベルのカノン』の最初の部分
注目すべきは3つのバイオリンパート

先にも紹介した画像ですが、3つのバイオリンパートが同じメロディーを、スタートをずらしながら演奏しているのがわかると思います。

『かえるの合唱(かえるのうた)』に例えるとわかりやすいです。カエルの合唱は一人目が「かーえーるーのーうーたーがー」と歌い始めると、2人目が続いて「かーえーるーのーうーたーがー」と歌っていきます。カノンはこれと同じことなのです。

Japanese Children's Song – 童謡 – Kaeru no gasshō – かえるのがっしょう

ニャンチーニ教授

これは一番ベーシックなカノンじゃ。カノンには他にも色々な種類があるぞ

『パッヘルベルのカノン』はもともと独立した楽曲ではありません。ベースになったのは『3つのバイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』という作品です。

『パッヘルベルのカノン』はこの作品のカノンの部分に付けられた名前で、これに由来して『カノン 二長調』と呼ばれることもあります。

カノンとワンセットになっていた『ジーグ ニ長調』ですが、こちらは単独で演奏されることはまずありません。ただ、カノンとジーグを通しで演奏することはよくあります。

パッヘルベル:ジーグ ニ長調

紹介した動画では『ジーグ ニ長調』を単体で演奏しています。

へぇー、ジーグっていう曲もあったんですね

クラーニャ

もとはバイオリンと通奏低音(伴奏の一種)のために作曲された『パッヘルベルのカノン』ですが、現在ではその枠にとらわれない様々な楽器で演奏されています。

まず一番有名なのはピアノ演奏です。

松田華音 – パッヘルベル:カノン(ピアノ編曲版)

つづいては弦楽四重奏。

Pachelbel – Canon – Stringspace String Quartet

他にもかなり現代風にアレンジした演奏もあります。このピアノガイズの演奏は有名で再生回数も多いです。

Rockelbel's Canon (Pachelbel's Canon in D) – 4 Cellos – The Piano Guys

また、ロック調にアレンジした『カノンロック』は、ギター弾いてみた動画の一ジャンルとして人気があります。

Canon Rock (JerryC) – The Original

人気曲だけあって、様々なアレンジがありますね

クラーニャ